高周波焼入部門では、

エンジン、ミッション、足回りといった自動車部品をメインに電動工具、OA機器部品などの高周波焼入加工にお応えしています。

部品用途に応じた表面硬化層の深さ、そして “質” の量産など、ユーザーのニーズに的確に対応する当社の高周波焼入の技術は、

“高精度・高品質” の評価をいただいています

 



 

高周波誘導加熱は、周波数と電力密度、及び加熱時間によって、表面硬化の深さが変わります。この条件設定はさらに、加工する部品の材質や用途によってもさまざまです。当社の高周波焼入部門では、広範なニーズに応えるため、周波数・出力が異なる高周波発振機14台を導入し、さらに焼入の加工ラインはコンピュータ制御を実現。加工の条件設定や作業工程など、すべて数値管理により、ニーズに即応できる体制を整えています。

生産設備概要

<高周波発振機>

100kw   50/200KHz 1台

    100kw  100/300KHz 1

      50kw 100/300KHz 1

  60kw    160KHz 1

      80kw        200KHz 1

      75kw        100KHz  2

      150kw   35/150KHz 1

      100kw 100/250KHz 2

       40kw        100KHz 1

      120kw    50/250KHz  1

       40kw        200KHz 1

          

 

<焼入機>

縦型移動式    7

横型移動式   1

ターンテーブル式  8

定置式      3

 

強靭で、磨耗に強い部品。

自動車やOA機器などは、部品一点一点にいたるまで、シビアな品質が求められます。

ガス軟窒化加工は、これら部品の耐疲労強度・耐磨耗性を改善します。 “優秀さ・高品質” で国際的にも評価の高い自動車、OA機器製品。

当社のガス軟窒化加工部門は、これら産業製品の品質評価に大きく寄与しています。

ガス軟窒化処理層の顕微鏡組織(SCM435

 

当社ガス軟窒化加工部門では、窒化が6基を導入し、洗浄→軟窒化→洗浄という加工工程の一貫した自動化を実現しています。NCによる数値制御を採用したことで、1/1000ミリ単位の精度で、シビアなニーズにも即応。さらに徹底した自動化を追求した当社のガス軟窒化加工設備は、完全無人化による24時間稼動が可能で、各産業分野のユーザーの

「量と納期」のニーズにもリアルタイムでお応えしています。

生産設備概要

<ガス軟窒化炉>

 

    バッチ型700kg        6台

@       マルチナイトプロセスは、画期的な低温表面硬化法です。

マルチナイトプロセスでは.350℃〜650℃と幅広い温度で処理が可能ですので、ワークの使用目的に応じて処理温度・硬化深さ・窒素化合物層の厚み・マルチナイト層の厚み等を自在に調整し、最高の表面が得られます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

代表的なマルチナイト処理をしたSCM435の表面組

A マルチナイトプロセスは、耐焼付・耐カジリに有効です。

表面に生成されたマルチナイト層が潤滑剤の役目を果たします。無潤滑・高負荷など使用条件が過酷になればなるほど、マルチナイトプロセスは有効です。

B マルチナイトプロセスは、耐磨耗に有効です。

下地となってるしっかりとした窒化層が耐磨耗に強力な役目を果たします。とくに塩浴法では生成の難しいポーラスの無い窒化層は、初期磨耗対策として極めて有効です。

C マルチナイトプロセスは、耐磨耗に有効です。

20℃、3000RPMの条件で行った小野式疲労強度試験では、S40Cで約40%、SCM440で約30%の疲労強度の向上がみられます。

小野式回転曲げ疲労試験機による疲労強度の比較

D マルチナイトプロセスは、耐食に有効です。

従来の軟窒化法と比較して約10倍の耐食性があり、軟窒化+ホモ処理の複合被膜の硬化に匹敵します。

 

 

 

 

 

 

鉄壁の守りが

ハイメカニズムの

精度と性能をささえる。

E マルチナイトプロセスは、あらゆる銅種に有効です。

炭素鋼・低合金・高合金鋼・鋳鉄・燒結部品・ステンレス鋼・ばね鋼・ベアリング鋼・マルエージング鋼・耐熱鋳鋼 等、あらゆる鋼種に有効です。

F マルチナイトプロセスは、浸硫処理・窒化処理の単独処理も可能です。


写真は350℃で窒化処理したSCM435の表面組織写真

 

 

中部高周波工業梶@http://www.chubu-kk.co.jp/top.html